Caenカーン駅下車。Calvadosカルヴァドス県の県庁所在地にしてこの地域圏の首府だけに大きい町です。駅から中心地まではけっこうあるかなければなりませんが、この町にはトラムが走っているので便利です。この町は中世にノルマンディ公ウィリアム（征服王）によって建造された、フランス国内でも最大級の城が残っています。しかし、この町は第二次大戦時に激戦が繰り広げられたため、旧市街といった雰囲気の場所は極めて少ないのが残念です。フランスの中でも比較的開発が遅れていた地域であるせいか、文化的にはそれほど深いものが少なく、菓子においてもしかりです。基本的にはpommeリンゴをつかったものになります。それはこの地域圏全体を通して言えることです。『地方菓子』としては「Guillaume」という名前で、pommeをつめた「Far Bretonファー・ブルトン」というBretagneブルターニュ地域圏の名産がありました。これはこの地ノルマンディー公国の長にしてイギリス王室の開祖となったWilliam一世のフランス語名「ギヨーム」からつけられたと考えられます。
