Baume les Damesボーム・レ・ダム駅下車。駅は丘の斜面にあるので、駅から町までは坂を降りていかないといけません。小さな町で観光業はお世辞にも盛んだとはいえないと思います。もちろん魅力的な旧市街はありません。しかし、ここの一件の菓子屋では「pet de nonneペ・ド・ノンヌ」というpâte à chouを揚げた菓子がspécialitéだと言っていました。一説にはこの町の修道女が作ったと言われていますが、訪れた日はちょうどなかったのが残念です。しかし、他にも『地方菓子』がいくつか見られました。一つは「Seicheセイシュ」という、Feuilletageパイ生地にsucre砂糖をふりかけ、三角形に切って焼いたシンプルなものです。seicheとは「コウイカ」の事です。他の町では「Sécheセッシュ」という名前で売られてもいました。もう一つはspécialité Baumoiseとして「Pâte de Coingパート・ドゥ・コワン」がありました。これはCoingマルメロのpâte de fruitパート・ドゥ・フリュイですが、なぜこの町のspécialitéなのかはこれまたわかりませんでした。また「Craquelinクラックラン」という、sabléサブレでもなく、croquantクロッカンでもなく、カリカリ、サクサクのパン生地のような菓子もありました。