Castelnaudaryカステルノーダリ駅下車。Toulouseトゥールーズから電車で20分程です。駅からは一本道を丘に建つ中心部まで歩いて行く感じで、とても小さい田舎町です。この町はその名の通り、cassouletカスレ(haricot blanc白インゲンの煮込み)で有名で、Toulouseトゥールーズ、Carcassonneカルカッソンヌとともにその発祥地議論が絶えません。さて、この町にはかなり特徴的なspécialitéが存在しています。一つ目は「Alléluia」と呼ばれるものです。これはsabléサブレとquatre-quartカトルカールの中間のような生地を焼き、その周りを温度の高いglace à l’eau(フォンダンをsiropで薄くのばしたもの)で包んで乾かしたものです。その名前の由来は、この町を訪れたPape Pie Ⅶ教皇ピエ七世にこの菓子を献上したところ、あまりフランス語を喋る事ができなかった教皇がお礼を言うかわりに「Alléluia(ハレルヤ)」と言った事に由来するとのことです。もう一つは「Gloria」というもので、こちらはgénoise(スポンジ生地)とcakeの中間のような感じの菓子でファサファサとして食感です。大きく焼いて切り分けます。どちらもとても田舎っぽく古典的な菓子です。現代でもまだこのような菓子が残っていることがフランス菓子の文化的な深さを思い知らされます。