Collioureコリウール駅下車。Carcassonneカルカッソンヌから電車で30分くらいです。地中海に面した漁港として栄え、スペイン国境までも20kmほどの場所に位置しています。とても小さな町ですが、Henri Matisseアンリ・マティスをはじめ多くの画家に愛された町として有名です。この町には一軒古いbiscuiterie焼き菓子屋があり、そこでは素朴ではありますが、興味深い菓子達がありました。このLanguedoc Roussillonでほぼ統一したものとしsabléサブレのことを「croquant」と呼ぶことがあります。一般的にcroquantクロッカンとはblanc d’œuf卵白をベースとしてamandeアーモンドなどのナッツ類やfarine小麦粉、そしてsucre glace粉糖が入るmeringueメレンゲ菓子です。この町でもsabléではありますが、anis(茴香)などが入ったものを「Le croquant à l’ancienne」として売っていました。他には「Couronne à l’anis」というcouronnne王冠形をしたsabléなどがありました。最も興味を引くのが「Rousquille」というbiscuitでcouronne形でanisなどの風味がつけられています。そして周りを薄くmerigueメレンゲで包み、乾かした後sucre glaceを振ります。ロスキラはスペイン語では「rosquilla」になりこれは「ドーナッツ」を意味します。まさにスペイン文化に根ざした菓子と言えます。 また、若干Castelnaudaryカステルノーダリの「Alléluia」に似ています。