Gougère / グジェール
Bourgogne地域圏全体に共通した『地方菓子』としてこの『Gougère』が挙げられます。これはPâte à chouにgruyèreグリュイェールチーズを混ぜて焼いたシンプルなものですが、Boulangerie、Pâtisserieに限らず、Restaurantでamuse(お通し)として出されたりと、まさに『地方菓子』の最たるものであると思います。
Bonbon Feuilletés Praliné / ボンボン・フィユテ・プラリネ
この『Bonbon feuilletés Praliné』というのは、名前の通り飴であり、Pâte feuilletage(パイ生地)と同じ要領で飴とpralinéとを層状に織り込んだものをまた飴で包んで、それを細く伸ばし適度な長さに切ったものです。食べてみると、とてもサクサクした食感がとても面白いです。そしてそのgarnitureには各地の特色がよく出ていて、cassisが名産のNuit St.Georgesではcassisの香り付けがなされています。このあたりも『地方菓子』としての特徴をよく表していると思います。
Pain d’épice / パン・デピス
Nonnette / ノネット
やはり『Pain d’épiceパン・デピス』でしょう。フランスでは大きな四角い型で焼いて切り分けるのが主流なので、とんでもなく大きなものが店先にあったりします。詳細については地方菓子のAlsaceのページを参照して下さい ⇨Alsace。また、『Nonnetteノネット』は『Pain d’épice』の生地を小さく丸く焼き、その中にconfitureなどをつめたものです。多く見れるgarnitureはBourgongneではCassis(クロスグリ)で、AlsaceではFramboise(木イチゴ)ですが、どちらも地域の特産を使っています。ちなみにNonetteとは「修道女」の意味で、これは中世のPain d’épice生産の中核を修道院が担っていたことに由来しています。アルザスのものとの大きな違いはépiceが複数か単数かということです。現在では様々なépiceを使っていますが、元々BourgogneではAnisだけしか使わなかったということに由来しています。
Anis de l’Abbaye de Flavigny / アニス・ド・ラベイ・ド・フラヴィニー
本来はFlavigny sur Ozerainフラヴィニー・スュール・オズランという小さな村のspécialitéです。この村は「Les plus beaux villages de Franceフランスで最も美しい村」に登録されています。その歴史は古く、16世紀にも遡る事が出来ます。現在ではBourgogneはもちろんのこと、フランス各地のお土産屋で見る事が出来ます。この村はとても小さな村で電車はもちろんのこと、バスもほとんどありません。この村は映画「Chocolatショコラ」の撮影地としても使われました。この映画の主人公はJuliette Binocheジュリエット・ビノシュでアカデミー賞主演女優賞にノミネートされています。ちなみにgitanジプシー青年役でJohnny Deppジョニー・デップも出演しています。この映画の中ではもちろんchocolatを用いいていますが、実際のこの町のspécialitéはこのanis茴香の実の糖衣掛けなのです。