Limoges Bénédictinsリモージュ・ベネディクタン駅下車。Parisから特急で3時間程です。Haute Vienneオート・ヴィエンヌ県の県庁所在地にしてこの地域圏の首府であり、それなりに大きな都市です。駅から中心部まではそこそこ歩きますが、旧市街もそれなりに残っています。この町で最も有名なのが「Porcelaine de Limogesリモージュ焼き」と呼ばれる磁器です。他にフランスで有名なのものに「セーヴル焼きPorcelaines des Sèvres」がありますが、こちらは高級磁器になります。他に有名なものに「ジアン焼き」「カンペール焼き」などがありますが、これらは「faïenceフィアンス焼き」と呼ばれる錫釉陶器です。分かり易く言えば、前者が「伊万里焼き」で後者が「瀬戸焼き」になります。菓子についてですが、この町に因む非常に有名な菓子があります。それは「Clafoutis Limousin」です。clafoutis自体の発祥地もここなので、「Clafoutis」と言ってしまっても立派にこの町独自の『地方菓子』になるのですが、この名前はあまりにも広まり過ぎてどこでも目にできるので、あえて「Limousin」をつけます。そしてその名前をつけるには約束があり、garnir中に入れるfruitsフルーツは必ずceriseサクランボです。そして種を取らない状態でそのまま入れるのが伝統的です。しかし現在ではその煩わしさから種を取られて入っている事が多いです。そして、この中身がceriseではないと名前が変わって「Flognarde」となります(Tulle参照)。これはœuf卵、lait牛乳、sucre砂糖、farine小麦粉、beurreバター等を混ぜ合わせたappareilアパレイユ(合わせ生地)を、fruitsが「被さる」ように型に流します。この「被さる」と言うところがポイントで、clafoutisは現地語のlangue d’ocオック語のclafotisから来ている言われています。これは現代フランス語ではremplirにあたり、「満たす、埋める」などの意味があります。また、他には「Châtaignes」が見られました。